ハイハイ再考

「赤ちゃんにはたくさんハイハイさせましょう!」

よく言われていますが、どうしてでしょう?

しっかりハイハイさせた方が、言葉が良く出るよ!

などと聞いたこともあると思います。

ハイハイというのは、上半身の筋肉が育つ運動です。

上半身、腕から肩にかけてしっかり筋肉がついて、胸筋も鍛えられます。

すると顎もしっかりしてくるので、「おしゃべりが上手になる」と言われます。

 

もう一つ、顎と言えば、咀嚼です。

ハイハイをしっかりすると、食べ物の好き嫌いが減ります。

塊の肉を噛み切ることはもちろん、実は葉物の野菜も赤ちゃんにとっては

口の中でなかなかすりつぶすのが難しい食べ物です。

 

しっかりと顎が鍛えられていたら何でもよく噛んで食べることができます。

「うちの子、あまり食べなくて」と悩みの声を聞きますが、この原因の中の一つにハイハイをあまりしてなくて、顎が育っていないということもあります。

しっかりハイハイで上半身をよく鍛え、他にも身体をたくさん動かしていると、なんでも食べてくれるようになる場合もあるのです。

 

赤ちゃんがずりばいの時期を過ぎてハイハイをし始めの頃は、急にぐずぐず言い出したりします。その時にお座りをさせたり、歩行器に座らせてあげると機嫌がよくなったという経験はありませんか?

ハイハイし始めの赤ちゃんは、上半身の筋肉がまだついていないので、ハイハイの姿勢というのは思った以上に疲れるのですね。

 

座るというのは楽な姿勢です。楽を覚えるともっとハイハイがしんどくなってきます。

ハイハイをしてぐずったらすぐに座らせるというのではなく少し赤ちゃんをそのままの姿勢であやしてあげましょう。

 

ハイハイをさせることは大切なこと。というのはわかっていても、子どもが一人で座ったり、つかまり立ちをしている方が、成長を感じるからか、ほとんどの親はハイハイの大切さをちょっと忘れてしまうようです。

 

ちょっとしたことですが、ポイントは抱っこしていた赤ちゃんを下におろすときに、座る姿勢で下すのではなく、そのままハイハイができるようにうつ伏せになるようにおろしてあげましょうね。一日に何度もそういう場面がありますから、必ずうつ伏せになるようにするだけでも違いますよ。

 

また、伝い歩きを始める頃と、ハイハイで移動する時期というのは、ほとんど同じですから、その時期にはできたら伝い歩きしやすいソファーとかを移動させて、リビングではたくさんハイハイできるようにしてあげるのが理想的です。
 
そこまでできないということであれば、意識的にハイハイをさせてあげましょう。

けれど、「ハイハイしなさい」と言ってできるものではないので、親が一緒にハイハイをする。ハイハイをして見せる。ハイハイで追いかけっこをする。段ボールなどでトンネルを作ってくぐる遊びをする。こんなふうにして、ハイハイをする機会を増やしてあげましょう。